2012年5月アーカイブ

 

今日は、かなり固い話ですが、

お付き合いいただければ幸いです。

 

当会の国際大学には、

芸術、生態学、医学、古代エジプト学、

音楽、神秘主義哲学史、

物理学などの部門があり、

様々な研究が行われています。

 

そしてその成果は教材として会員に提供されるだけでなく、

公開講座や雑誌記事という形で、会員でない皆さまにも提供されています。

 

その一例として、

古代エジプト人の神の観念と"異端者"アメンホテプ4世(イクナートン)」

という雑誌記事をご紹介させていただきたく思います。

 

よくテレビでも取り上げられる、エジプトの王(ファラオ)であったアメンホテプ4世は、

それまでの多神教を廃止して、一神教を打ち立てようとした人物です。

 

実は事情はそれほど単純ではないのですが、

 

大まかに言えばこの試みは結局のところ失敗に終わり、

アメンホテプ4世は死後に、既得権者であった多神教の神官たちによって、

歴史の記録から徹底的に抹消されることになります。

 

つまり、様々な神々が信仰されていて、そのそれぞれに捧げものと信仰が集まることは、

エジプトの旧来の宗教支配にとって、まことに都合がよかったのです。

 

一方でアメンホテプ4世の急進的な行動の背景には、

古代エジプトの最先端の人たちがたどり着いていた進歩的な哲学がありました。

 

彼らは、「神そのものには、人間に知ることのできる性質はひとつもない

と考えていたのです。

 

この考え方は、現代でも、専門家以外にはほとんど知られていない進んだ観念です。

 

そしてこの謙虚な考え方からは、

自身の神についての観念を人に押し付けてはいけない」という

賢明な行動規範が生じます。

 

エジプト新王朝時代に、宗教間の深刻な対立が極めて少なかったのは、

このことが背景にあると考えている専門家がいます。

 

もちろん、現代人は多くの点で、古代エジプト人より進歩しています。

しかしニュースで、世界中で起こっている悲しい出来事を見ると、

私たちには、古代エジプトに学ぶべき多くの点があるように思えるのです

 

「古代エジプト人の神の観念と"異端者"アメンホテプ4世」↓
   http://www.amorc.or.jp/misc/Akhnaton.html

moon_beach.jpg

By Luis Argerich 

CC_BY_88x31.gif(Creative Commons)

 

 

話題の金環日食まで、あと3日となりました。


晴れて見られると良いですね。


日食は、月の影の中に地球が入ることで起こる現象です。


そこで今日は、人体への月の引力の影響を活用する方法についてご紹介します。


この知識は、仕事で印象的なプレゼンを行おうとするとき、

異性の好意を得ようとするとき、

新たな企画を作ろうとしているとき、

病気にかかったときなどに役立ちます。


当会に伝承されている情報のひとつですが、

人体は、2種の生命力のエネルギーによって満たされています。


そのひとつはプラスの性質を持つエネルギーであり、

もうひとつはマイナスの性質を持つエネルギーです。


ただし、マイナスの性質のエネルギーとはいっても、

否定的な意味はありません。


2つのエネルギーのどちらも、私たちが生きていく上で欠かせないものです。


そしてこの2つのエネルギーのバランスは、潮の満ち干に影響されます。


一日には、通常、満潮と干潮が交互に2回ずつあります。


そして、満潮と次の干潮の時間間隔、干潮と次の満潮の時間間隔は約6時間です。


そして、この6時間のうち前半の3時間は、

先ほどのエネルギーのうちマイナスのエネルギーが、

プラスのエネルギーに比べて強くなります。


この時間帯を陰極性時間帯と呼ぶことにします。


後半の3時間は反対にプラスのエネルギーが強くなります。


こちらの時間帯を陽極性時間帯と呼ぶことにしましょう。


エネルギッシュな活動を行うためには、

陽極性の時間帯を選んだ方が、

あまり苦労することなく容易に成功が得られることが分かっています。


ですから、お仕事で印象的なプレゼンによってお客様の心を掴みたいとき、

異性の好意を得ようとするとき、

新たな企画を立案するためのエネルギーが必要とされるときなどは、

もし可能であれば、陽極性時間帯を選んで行ってみてください。


反対に、静かにリラックスして内省したり瞑想したりするためには、

陰極性時間帯が適しています。


もしあなたが病気にかかっている場合、

積極的に治療を受けるのに適しているのは陽極性時間帯であり、

陰極性時間帯には、できれば安静を保っているべきです。


陽極性時間帯と陰極性時間帯の時刻を知るためには、

現在いる土地の満潮と干潮の時刻を知らなければなりません。


そのためには、たとえば次のWebサイトを利用することができます。


http://www.data.kishou.go.jp/db/tide/suisan/index.php


ぜひ、この知識を活用してみてくださいね。

 

 

あなたの人生を変える方法 ~人生の意味を見出す5つの鍵~

 

東京板橋ではこの数日、午前中は少し日射しが出て暖かく、

午後は雷とともに雨が降って涼しくなるという天気が続いています。


今日は、スロバキアのある物語をご紹介させていただこうと思います。


言葉と歌が持つ力についての、ちょっと不思議な雰囲気のする物語です。

 

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 スロバキアの王国、ブラチスラヴァのラスティスラヴ王がお触れを出しました。  


彼の思考を、厳粛な精神の高みにまで上昇させることのできるワインを

作った者に褒美を与えるというのです。


王は、心の奥深くを見つめることができ、

気高い思いを与えてくれるワインを望んでいました。


そのようなワインはきっと、心には喜びをもたらし、

頭には理知と分別をもたらしてくれると王は考えていました。


ブラチスラヴァ城の麓に住んでいたラドスは、王の願いを聞き、

特に褒美のことを聞いて、特別なワインを作ることを決心しました。


かくして彼は、若い葡萄の苗木を植え、

多くの楽しいことや美しいことを木々に絶えず語りかけ続けました。


たとえば、聖典に書かれた物語、勇気と思いやりに満ちたお話、

美と力のおとぎ話などでした。


何年もの間、朝から晩まで、ラドスは葡萄畑でこつこつと働き、

全霊を尽くして彼の葡萄に語り続けました。


彼は、葡萄のことをあたかも

自分の子どもたちであるかのように愛しました。


そして、葡萄の房が年を追うごとに大きくなり、

かつてなかったほど、みずみずしい果汁を含んでいくのを

誇らしげに見つめました。


そしてある日、彼の葡萄はもはや子どもではなく、

最高の状態に実った申し分のない大人になったことをラドスは知りました。


木製の絞り機に葡萄を入れている間も、

彼は美しさと励ましの言葉を語り続けました。


「我が子よ、素晴らしいワインになるのだよ。

お前たちのその芳香が心に喜びをもたらし、悲しみを忘れさせてくれるように。

飲んだ人の分別を失わせることなく、酔い痴れさせることもないように。

日ごとに、熟成して素晴らしくなっていくように。」


そして彼は、ふと思いました。


「しかし、樽はどうしよう。

私のワインを今までの古い樽に入れることはできない。」


そこでラドスは、樽作りの名人サモのところに行き、

彼が何を手がけているのかを説明しました。


サモはさっそく仕事に取りかかり、

彼のために大きな樽を作ってくれました。


その樽の底には、王が食卓についている部屋を模した

美しい木彫りの装飾が施されていました。


王は片手にワイングラスを持ち、

もう一方の手にはブラチスラヴァの紋章を持っています。


この堂々とした樽で、ラドスはかけがえのない、

まだ若いワインを熟成させることにしました。


ラドスは、ワインが熟成するまでの二年間、

この素晴らしい樽の傍らで寝起きし、

彼の魂の深淵から湧き出る美のバラードを静かに歌いました。


ワインは見事に熟成しました。


そして二年後、

樽から汲み上げた赤い液体で満たされたガラスの瓶を持って、

ラドスは王のもとに行きました。


そして召使に 「王様が何よりも望んでおられるワインをお持ちしました」

と告げました。


その召使いは、彼を王の御前に連れて行きました。


二人は長い時間語らいました。


王は彼のワインについて尋ね、

ラドスは彼のワインの物語を最初から最後まで話しました。


王は彼に感謝し、そしてその晩遅く、晴れわたった空に満月が昇ると、

開け放たれた窓のそばに静かに座り、ゆっくりとラドスのワインを飲みました。


他のワインと同じように酔いが回ってきました。


しかし、これまでのような、頭が回らなくなるような酔いではなく、

このワインは王を喜びで満たしてくれました。


王の心の奥深くから、全ての人のために善い行いをしたいという

切なる思いが沸き起こりました。


戦いがあるところに平和をもたらしたい、

プライドを傷つけられた人々を癒してあげたい、

助けを必要としている人々を助け、

勇気を必要としている人々に勇気を与えてあげたいという

心からの願いがあふれ出たのです。


そして素晴らしいワイン職人が、彼の葡萄の木々と、

そこからできたワインを大切に世話したように、

自分に任されているこの王国を、大切に治めていきたいという

強く深い望みに王の心は揺さぶられました。


「これこそ、私が生涯ずっと探していたワインだ」

と彼は思いました。


「このワイン造りの名人に褒美を与え、彼の技の秘密を学ぼう。

なぜなら、彼の技には、偉大な智慧と完成があるのだから。」

 

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いかがでしたでしょうか。ご紹介したこの物語から、

あなたの人生の役に立つ、何らかのヒントを得ていただけたとしたら、

心より嬉しく思います。

 

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ブラチスラヴァ国立劇場の夜景

 

あなたの人生を変える方法 ~人生の意味を見出す5つの鍵~

東京板橋は、降り続いた雨が止み、さわやかな晴れの日です。

梅雨前のこの季節は、読書や思索にうってつけだと

思われる方は少なくないのではないでしょうか。


そこで、今日はちょっと立ち入った話をさせていただきたいと思います。

最後までこの文章をお読みいただき、

人生についての新しいヒントを手に入れていただければ、

心より嬉しく思います


唐突ですが、次のことを思い浮かべていただきたいのです。


あなたは、今、ラスベガスのカジノで、

見慣れないゲームが行われているテーブルを前にしています。


さて、ここで一儲けしてやろうとまでは思わなくても、

もし、ひどい目には遭いたくないと思うならば、

このテーブルではいったい何が行われているのか、

どのようなルールで事が進んでいるのかを

理解しようとするのは賢明なことではないでしょうか。


もし、このことを人生の比喩だと考えると、

どのようなことが言えるでしょうか。


もちろん実際には、人生は単なるゲームではなく、

このような考え方には、謙虚さを欠いている部分があると思われるとしたら、

そのご批判はもっともなことです。


しかし、それにもかかわらず、次の2つのことが、

人生を根本から変えるために役立つという意見がおおむね妥当だということは、

多くの方に同意していただけることと思います。


(1) 私たちの人生では、実際には、何が進行しているのかを先入観なく把握する

(2) その背後にはどのようなルールが働いているのかを知る

 

今日は、このうちの(1)について、根本から考えてみたいのです。


あなたの目の前には、今、何が見えていますか。


たとえば、私の目の前には、パソコンのモニターが見え、

その後ろには、コピー機と、ベージュ色のカーテンが見えています。


それらは、ほんとうに見ている通りのものなのでしょうか。


先入観に影響されている部分はないのでしょうか。


もし、生まれて初めて見たとしたら、

つまり、パソコンもコピー機もカーテンも知らなかったら、

それらはどのように見えるのでしょうか。


さらに、もしあなたが生まれたばかりで、自分自身と他の事物の区別がつかず、

遠近感も理解できないとしたら、周囲はどのように見えるのでしょうか。


話を分かりやすくするために、例を使ってご説明したいと思います。


この図をご覧ください。


これは「チェッカー・シャドー」と呼ばれている錯視図形です。

 


772px-Grey_square_optical_illusion.gif

 

上の図のチェッカー盤をご覧ください。

信じられないと思われるかもしれませんが、

Aという文字が書かれているマス目の色と、

Bという文字が書かれているマス目の色は実は同じ色です。


最初は私も、このことがまったく信じられませんでした。


しかし、下の図を見ると、本当に2つのマスが同じ色であることが分かります。

 

Same_color_illusion_proof2.gif

出典:「錯視-ウィキペディア」http://ja.wikipedia.org/wiki/錯視

(2012/5/4アクセス。当該画像の作者は、無制限にあらゆる目的での利用を許可。

Original by Edward H. Adelson)

 


この錯覚が起きる原因を、お考えいただきたいのです。


次のような結論に到達されるのではないでしょうか。


「影の中にある物体は色が濃く見えるという過去の経験や、

チェッカー盤を見たことがあるという経験によって、

実際の色を把握することが妨げられている。」


また、このことは錯覚ではないと考えることもできます。


つまり、もしこの絵が、実際の光景だとしたら、

チェッカー盤の明るい色のマス目が、影の中にあるために、

たまたま暗いマス目と同じ明るさになっているという解釈が正しいからです。


一方で、この錯視図形を単なる色が付けられた図形だと考えた場合には、

私たちは、過去の経験から先入観を作り上げることによって、

この図形の色を 正しく知覚することが妨げられている と言うことができます。


私たちが所有している先入観は、この他にも無数にあります。


小冊子「あなたの人生を変える方法-人生の意味を見出す5つの鍵」をお読みになり

(こちらからダウンロードできます → http://www.amorc.or.jp )、

第3章に書かれている実習を実際に行われると、

深く実感することができるのですが、「時間」もそのひとつです。


つまり、時間とは、周囲の事物を解釈するために役立つ観念だと考えることも、

私たちの意識が作り出している先入観だと言うこともできるのです。


同じことは、空間にも言えます。


では、このような先入観をすべて排除することができたとしたら、

いったい周囲の事物はどのように見えるのでしょうか。


このことを実現した人は、あらゆる時代に、東洋にも西洋にも多数いました。


そして、熱意をこめて、その体験について語っています。


時間が存在しないのですから、すべては静止し永遠の存在になります。


ある禅師はこのことを「滴凍水」、つまり滴った水が凍った様子にたとえています。


空間が存在しないのですから、自己と宇宙は一体になります。


このような経験は、いわゆる「神秘体験」と呼ばれている出来事の一種です。


そして、この神秘体験は我を忘れるほど深い感動に満ちた体験であり、しかも、

自身の人生を大きく改善するためのインスピレーションとパワーに満ちています


一体どのような体験なのか、そこから何が得られるのかを、

この機会に、ぜひ想像してみてください。


 

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